206のATについて - 01/09/10

206 XT のエンジンははっきりいって「非力」です。スペックを見てもたった1400cc/74psしかありません。なので基本的に峠道や高速巡航などのパワーがある程度必要な道は苦手。でもこんな206でもうまく操縦すれば楽しく、しかもパワフルに運転することができます。

サスペンションのしなやかさや回転性能のよさなど、運転を楽しむいろいろな方法や手段はあるのですが、一番わかりやすくしかも簡単なのが「ATを上手に使う」ことじゃないでしょうか。いつもDレンジに入れたままで走っているのと1〜3速およびSモードを頻繁に利用して走るのでは体感30馬力は差がでてきます、ってちょっと大げさかな(笑)。

例えば峠道の場合。

基本的に上り坂にさしかかるとすぐにSモードに変更します。Sモードにするとエンジンの回転数をいっぱいまで使った変速をしてくれるのでそれだけでとてもスポーティーな動きになります。2速で70km/hオーバーまで引っ張ってくれるATって日本車じゃ考えられませんよね(笑)。さらに僕の場合はATのレンジをDから3速まで落とします。Dレンジ+Sモードのままだと上り坂が続く道の途中に長い下り坂などがあったりすると、下り坂で4速までシフトアップしてしまうことがあるのです。その場合その後の上り坂にそのまま4速で突入するハメに。なので自分で3速まで落として4速にシフトアップしないようにします。さらにきつい上り坂の場合は3速でも非力さを感じるようになるので、レンジを2速まで落とします。2速まで落とすとかなり急な上り坂でもグイグイ登ってくれます。これがまた楽しい!このように頻繁にシフトチェンジを行うと、かなり急な上り坂でも40km/h〜100km/hで巡航できます。このくらいのペースだとまず後ろから煽られることはありません(笑)。

さらに下り坂の場合はフットブレーキと同時にエンジンブレーキも多用します。下り坂では2速ホールド、かなり急な下り坂の場合は1速まで落とします。1速でも40km/hまでひっぱれるので、後ろからあおられることはまずありません。しかも1速に落としてアクセルをベタ踏みするとすごく面白い操縦ができます。さらにコーナーでは基本の「アウト・イン・アウト」などを心がけて丁寧にハンドルを操作するとかなりスポーティーなドライビングが楽しめます。

高速道路の場合。

Dレンジのままだと100km/hまでひっぱるのにかなり長い時間を要します。ノンビリ走るときはこれでも問題ないのですが、ある程度元気よく走ろうと思ったときはやはりSモード。僕は高速道路にはいるとSモードに入れっぱなしです。100km/h巡航時もSモードに入れておけばいざというときの加速がすごくしやすいんです。しかも206のSモードはアクセルを踏み込まない限りイタズラにシフトを下げないので静かでとても快適なのです。

さらに自分の思い通りに加速したい場合は自分でDレンジから3速にシフトを落とします。3速にシフトダウンしてアクセルをベタ踏みすると一気に回転数もレッドゾーン近くまで上昇!100km/h前後からの加速もかなり元気のいいものに。

とまぁ僕の場合かなりシフトを自分で操作します。このように頻繁にATのレンジを変更することで206の運転がさらに楽しいモノになるのでした。僕の場合ただ単に運転が荒いだけなのかもしれませんが・・・(笑)

・・・え?そこまでするならMTを買えって?いやぁ〜そういってもいろいろと束縛があるもので・・・(笑)