S モード - 01/05/28

1000km 点検も無事終わり、我が家の 206 の走行距離も 1300km を越しました。慣らし運転の時はエンジンの回転数を 3000rpm 以下に抑えて走っていたのですが、もうそろそろ慣らしもいいだろうと思い、先日の箱根ドライブの時は S モードを多用。エンジンの回転数を高めにして走ってみたのでした。

まずは東名高速。僕にとってのオートマの S モードのイメージは「回転数を高めにホールドして(非力さをごまかしつつ)スポーティーに」という感じ。なので 206 も 4500rpm くらいを維持して若干騒々しく走るのかな?と思っていたらこれがちょっと違うんです。あくまでも巡航時は 2000〜3000rpm の回転数に抑えて静粛性を確保しつつ燃料の消費を抑える。アクセルを踏んだときや加速、減速時にはシフトを普段より早めにチェンジ。普段では使わないエンジン回転領域(4000〜5000rpm)を多用して非力な 1400cc エンジンの「おいしい」ところを最大限使う、こんな感じなんです。

高速道路の料金所を抜けた直後の加速時などは、普段はせいぜい 3500rpm くらいでシフトアップするところを、S モードの場合は写真にもあるとおりレッドゾーンギリギリ、6000rpm くらいまで粘ります。このときの加速感は 1400cc の車とは思えません。誇張なしに 100km/h くらいまでの加速はすばらしいです。回転数が上がることによってエンジン音が室内に響きますが、これがまったく不快な音じゃないんです。まさしく「スポーティー」なエギゾーストノートを響かせます。

また、100km/h 巡航時からの加速に関しても必要にして充分でした。アクセルを少し踏み込むだけでシフトダウンがスムーズに行われ、回転数も 5000rpm 前後までスコーンと上がってくれます。このときの加速感は 1400cc エンジンであることを忘れさせてくれます。ただし 130km/h からの加速はさすがに厳しい・・・って当たり前か。そんなにスピードをだしちゃぁいけません。(笑)

つまり高速道路では 100km/h 前後で巡航している分にはそこからの加速・減速に対してなんら不安を感じさせません。なので 206 XT にとって最適な巡航速度はズバリ100km/h 前後です。この速度だと運転していても車体が安定しているのでまったく疲れませんし、エンジンにも余力を残している状態なので精神的にもよろしい。長距離を運転するときなどはこの速度を保持しておけば疲れ知らずでしょう。さらにこの速度だと燃費も最高!(笑)

次は峠道。今回は箱根ターンパイク〜芦ノ湖スカイラインと走ってみました。今回は濃霧のために視界が非常に悪く、206 の本領を発揮させるほどの走行は不可能だったのですが、それでもそれなりに楽しい運転ができるのが 206 のいいところ。峠道をそれなりに満喫してきました。

箱根ターンパイクはカーブの曲率が比較的大きくて傾斜のきつい坂道が続きます。また日本の峠道にしては珍しく直線で傾斜のキツイ坂道が多いのですが、さすがに 5% を越す傾斜が連続するこの道は 206 XT には少々辛かった。上り坂をアクセルをめいっぱい踏んでも気持ちのいいほどは加速はしません。こんな時は登坂車線を走って速い車に素直に道を譲りましょう。(笑)それでも普通に走る分には充分な速度を維持できます。あくまでも上り坂でのスポーティーな走りはちょっと厳しいということなのであしからず。

その後芦ノ湖スカイラインへと 206 を走らせました。こちらはターンパイクと違って日本の典型的な峠道。細かいツヅラ折りが続きます。こういう道では 206 XT でも充分元気に走ってくれます。S モードだとシフトチェンジを気持ちよく行ってくれます。特にシフトをダウンさせるときのタイミングはなかなかのもの。回転数を下げることなく、高い回転数を維持しながら坂道をグイグイ登っていきます。今回は濃霧のために安全運転に徹したのがちょっと残念でしたが、天気が良ければ気持ちのいいドライブを楽しむことができそうです。

206 XT AT の S モードは一言で言えば「楽しい!」206 の新たな魅力を引き出してくれるすばらしいセッティングがなされています。もっと S モードを使っていけば欠点も見えてくるのかも知れませんが、今回の初走行では欠点らしい欠点は見つけられませんでした。ただ S モードを使ってみて思ったのは、「MT だともっとおもしろいんだろうな。」ということ。そんなことを言ってもしょうがないんですけどね・・・(笑)