廉価版 - 01/05/11

僕の206はXTというグレードです。日本で発売されている206の中では最廉価のグレードです。以前日本車を買っていた頃はその車種の最高グレードにこだわってました。日本車の場合、特に廉価版はコスト削減という名目で手を抜いて作っているイメージがあったし、雑誌などでも廉価グレードに対してとても冷たいところがあったから。

そんな僕が206を選ぶ際なぜか最廉価グレードを買ってしまいました。なぜ廉価版にしたのか。もちろんお金の制約というものがあったことも確かなのですが、最大の理由はヨーロッパ車の場合、特にプジョーは廉価グレードにもまったく手を抜いていない感じがしたから。もちろん高級グレードに対してエンジンが非力だったり内装が若干貧相だったり等のコスト削減は否めません。でも全体の「味付け」に対しては全く手を抜いていない感じがします。例えばサスペンション一つをとっても、プジョーの場合各グレードによって全く違ったセッティングをしてあり、僕の206XTにはXTなりの最高の味付けがされているんです。エンジンが非力であることを考慮に入れたすばらしいセッティングがされている気がします。そんなことから廉価グレードでもすごく運転がおもしろい。非力なエンジン、貧相なタイヤで限界を突き詰める楽しみ。そんな楽しみをプジョーはすべてのグレードに与えてくれている気がするのです。

だから廉価グレードでもほとんど迷わず選ぶことができました。すべてのグレードで走る楽しみを与えてくれる206は本当におもしろい。

ちなみに装備や内装に関しても、高級グレードには劣るもののなくてはならない装備には全く手を抜いていません。日本車では考えられないようなすばらしいサポートや装備がすべてのグレードに実装されていることも廉価グレードを選択する際に迷わずに済んだ理由です。

そんな理由から、車をいじるのが大好きな僕でも206のサスペンションやエンジン周りをチューニングすることをためらっているのです。206XTを知り尽くしているプジョーのエンジニアが最高のセッティングをしたサスペンションやエンジンをシロウトの僕が敢えていじってもいいことがない気がして・・・。逆に206XTの持ち味を消してしまうことになりそうなので今回は恐らくほとんどいじらずに乗ることになりそうです。外装に関しても今の206のノーマルの状態で十二分に満足しているので恐らく大げさなモディファイはしないだろうなぁ。14インチのアルミとかMDプレーヤーくらいは欲しいけど・・・。

あ、そうそう。最後に一言。もちろん僕だって最高級グレードが欲しいんですよ(笑)。でも廉価グレードでもまったく後悔なく乗ることができるということを言いたかったのです。高級グレードを非難するつもりは全くございません。

あぁ一度S16を運転してみたい・・・(゚゚;)\(--;)オイオイ