なぜプジョー206なのか(今さらですが・・・) - 03/02/18

僕がなにかモノを選ぶ時、「人気があるから」「メジャーだから」で選ぶことはほとんどありません。『人気がある=品質が高いものである』という図式はこれだけモノが氾濫する時代では成り立たない図式だと思っています。『人気がある=マーケティングが巧い会社の製品』と言えるのではないかと。クルマも同じで、人気があってメジャーだからこのメーカーのこのクルマを買うなんていうことはまずありません。流行や人の評判に流されて自分のライフスタイルや趣味やポリシーに合わないクルマを買っても意味がないですからね。そんな僕がクルマに求める性能というのは・・・

・実用性
・経済性
・安全性
・快適性

こんなところでしょうか。特に実用性については非常に重視するポイント。僕がクルマを利用するのは・・・

・平日は毎日のように妻が子供を乗せて近所を運転する
・週末はたまに日帰りドライブにいく
・年に数度はクルマで家族旅行をする
・数年に一度は実家の山形にクルマで帰省する

こんなシーンがメインになります。特に都内を子供を乗せて移動することが多い我が家としてはあまりに巨大なクルマは取り回しが不便でしょうがありません。なので最近流行りのワンボックスや RV 系はパス。かといってあまりに小さいと旅行や帰省の際に荷物が載らなくて困る。特に写真機材と子供グッズを載せようとするとある程度のラゲッジスペースが必要です。206は数泊の旅行荷物にカメラ機材を乗せてベビーカーを載せるとギリギリのサイズ。そういう意味ではもう少し大きいサイズのクルマ(ステーションワゴン程度)がベストなのかもしれませんが、でも都内を移動するにはちょっと不便なサイズになってしまうのも確か。そこでどちらを優先するかということになりますが、僕達にとって最も頻繁な『ご近所グルグル移動』を重視して206のハッチバックというサイズを選んだのでした。

実用性と経済性という意味では燃費も重要なポイント。都内を移動していても最低リッター8キロは走ってほしいところ。その点206は意外に優秀です。都内移動で約7〜8キロは余裕で走りますし、高速巡行ではリッター15キロオーバーは走ります。さすが長距離移動をメインに考えているヨーロッパ車だけあって高速巡行時の燃費は目を見張るものがあります。帰省する際は片道約500キロの道のりを走るわけですが、途中一度も給油しなくともタンクにはまだ1/3ほどの燃料が残っているのには経済的に非常にラク。また燃費がいいということは環境にも優しいということですよね。燃費という点でもワンボックスや RV 系はパスかな。

また故障しなくて長持ちするという点も重要なポイント。故障という点では少し不安が残りますが(笑)、でも2年間206に乗っていましたが特に大きなトラブルはありませんでした。それに長年乗っていても機能的、デザイン的に「ヘタらない、飽きない」という点ではヨーロッパ車の方がダントツに優秀でしょう。そもそも一部の良心的なメーカーを除いて日本の車メーカーは3年から5年で買い替えてもらうつもりでクルマ作りからマーケティングまでやっているわけです(某ト○タなんてコマーシャルで自ら3年で飽きると言い切ってますからね(笑))。でもヨーロッパ車は10年以上乗ってもヘタらなくて飽きないクルマづくりをしているメーカーがほとんどだと思います。

安全性という点ではヨーロッパ車は非常に優秀です。安全性能のカタログ値やマーケティング上役立つであろう「目立つ」安全装備はありませんが、ドアの鉄板の厚さ一つをとっても安心感のある作りをしています。ヨーロッパ車に乗り馴れていると日本車のドアの薄さにビックリすることがあります。

最後に快適性。これは感じ方に個人差があるかと思います。またどのような面で快適であってほしいかというのも大きく違うかと思います。シートの座り心地やオーディオ、ハンドリングの感触、室内のサイズやエアコンなどなどがあるかと思いますが、206はこれらの点で僕の好みに比較的合っています。ただもう少しオーディオの音がよくて外の雑音からの静粛性が高くてもいいかな。ちなみに僕の場合は高速巡行中は静かでも低速巡行中はそれなりにエンジン音がしてほしいタイプ。これはヨーロッパ車の特徴でもあります。日本車はどちらかというと低速巡行中は非常に静かだけど100 km/h を越すと急にうるさくなるクルマが多いですよね。また高速巡行中の安定性という点でもサスが比較的固めのセッティングである206は好み。フニャフニャと縦に横に揺れるクルマは大嫌い(笑)柔らかい乗り心地ってどうも気持ちが悪くなっちゃうんですよね。日本車のあの高級なくせにフニャフニャな乗り心地のどこがいいのか僕には理解できません。

まぁいろいろ書きましたが、結局はクルマ選びにはそれなりに考えがないといけないなぁ〜と思った次第。だって長く乗り続けるわけですからね。